甘酒は様々な健康効果があり、ダイエットにも効果的だと聞いたことがあると思います。
ただ、甘酒は甘いしカロリーが高そうだから太るのでは?と心配している人も多いはず。
そんな方に朗報ですが、八海醸造株式会社の研究で甘酒を飲んでも太らないという研究結果が出ているんですよね。
論文ではトクホで義務付けられた試験である「過剰摂取試験」を、麹甘酒で行った方法が記載されています。
血糖値が高い24名の成人に1本118mlの甘酒を毎日3本、4週間かけて飲んでもらったところ、体重、体脂肪、空腹時血糖に変化はなかったとされています。
一日に354mlの甘酒を1ヶ月飲んでも太らず、血液検査でも異常が出なかったのは凄いことですよね。
しかも、甘酒を飲むことで、お腹がいっぱいになるからか、炭水化物の摂取量も減ったと記載されています。
通常ここまで毎日甘酒の飲むことはないですから、普通に甘酒を飲んで太ることは全く気にしなくて良いですね。
さらに、甘酒に含まれるGABAの効果で血圧が下がったと、プラスの効果も認めたようです。
そこで、この記事では研究論文をわかりやすく解説しながら、甘酒を飲んでも太らないことを説明したいと思います。
→【甘酒の栄養成分を解説!】
甘酒を飲んでも太らないと証明した研究
今回紹介する研究は「麹甘酒の過剰摂取による安全性検証試験」という論文です。
著者は八海醸造株式会社の研究員:倉橋 敦さんと、
同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一さんです。
研究の概要としては、甘酒を通常よりも過剰摂取に摂取した場合、血糖値にどのような影響を与えるのか調べたものです。
甘酒を飲むことで血糖値が高くなると、当然太りやすくなりますし、糖尿病の原因にもなります。
そこで、血糖値を含め、血液検査で異常が出ないか調べたんですね。
実験に使ったのは麹甘酒
実験で使った甘酒は麹(こうじ)甘酒です。
そもそも、甘酒には米麹で作った麹甘酒と酒粕で作った酒粕甘酒があります。
酒粕甘酒はアルコールも入っていますし、甘みをつけるために砂糖も入れています。
一方、麹甘酒はノンアルコールで、こうじ菌・コウジ酸などの栄養成分も含まれているため、健康に良いのは麹甘酒とされています。
今回の実験でも麹甘酒を使っています。
麹甘酒過剰摂取の実験方法
今回の実験方法を簡単い説明します。
実験に参加した人
本実験は24名のボランティアの方で検証しました。
また、実験に参加した人は健康ではあるものの血糖値が高めの方です(具体的には空腹時決闘あが100mg/dL以上110mg/dLもしくは110mg/dL以上126mg/dL)。
もう少しで糖尿病の診断になるかも?というギリギリの方ですね。
「全くの健康な方ではなく、ちょっと血糖値が高めの方で大丈夫なら、健康な人は多少甘酒を飲み過ぎても大丈夫でしょ!」ということだと思います。
試験に使った甘酒と方法
実験に使った麹甘酒は八海醸造で市販している甘酒です。
1本118mlで126kcalあります。
この甘酒を食後に、数回分けて4週間連続摂取して、過剰摂取試験としました。
実験後も2週間は経過観察を続けてデータを取ったようですね。
麹甘酒を毎日飲み続けた結果
この研究の結果、毎日甘酒を飲み続けても副作用・有害事象は1例も認めず、血液検査や尿検査でも異常はなかったようです。
一方、甘酒に含まれるGABAの影響なのか、血圧が下がった結果が出たようです。
さらに、麹甘酒を摂取した代償効果として、摂取カロリーや炭水化物量の低下を認めたようです。
甘酒を飲むとダイエット効果もありそうですね。
甘酒ダイエットの効果も嘘ではなさそうです。
今回の研究で、甘酒を飲んでも太らず、降圧効果とダイエット効果があるという驚きの結果が出ましたね。
安心して甘酒を飲みましょう!